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ダムの知識
その5

うおぬまのダムまとめ

時代ごとのダムの建設についてご紹介してきました。それぞれ目的は違いますが、ダム全体を知ることで新たな発見と出会えるはずです。

ダムを通じて地域を知る。特色、特徴、魅力が満載!

雪で覆われた奥只見湖

春の奥只見湖

魚沼のダムを総体として捉えた場合、全国的にも比較的早い段階に建設された黒又ダムから、新潟県内では最も新しい広神ダムまで、およそ90年近くに及ぶ、幅広い年代に建設されたダムが存在している点が特徴的です。

これまで述べてきたように、魚沼地域にあるダムを事例として、日本の電力事業やダム建設の大きな歴史的流れを学ぶことができます。さらに奥只見湖では、釣師でもあった作家の開高健らとの関わりから、ダム湖と自然環境についての学習もできます。

また、奥只見ダムをはじめ、発電専用ダムの数が多いのも特色といえるでしょう。発電専用ダムが多いということは、水力資源が豊富と言い換えることもできるでしょう。水力資源が豊富な要因として冬期間にたくさん降る「雪」があげられ、ダムは「豪雪地」という地域の特性に対応し、利用する構造物ともいえます。このように考えると、ダムを通じてダムが立地する地域の特性も見えてくるのではないでしょうか。

最も古い黒又ダムは、現存する石張りコンクリートダムとしては恐らく新潟県唯一と思われ、近代土木遺産としての価値もある貴重なものです。

ダムを巡ってわかることは?

いかがだったでしょうか?

ここでは新潟県魚沼地域を事例として、一定地域に存在するダムを総体としてとらえることで、日本の電力やダム事業の大きな流れを概観できることを示しました。

大きな流れが見えてくることにより、改めて個々のダムの位置づけや、ダムが地域社会へ与えた影響なども考えることができます。あくまでも魚沼地域は事例に過ぎません。

どこの地域であってもダムを通じて地域の特徴を考えていくことはできると思います。

このWEBサイトがダムを通じて地域を知る一助になれば幸いです。

 

ダムマイスター目黒公司

< プロフィール >
ダムの知識ガイド:目黒公司

一般財団法人日本ダム協会が任命するダムマイスター(一般)。

これまでダムについての講演などを開催。新潟県魚沼地域振興局の『うおぬまダム周遊MAP』制作監修。過去に開催されたダムの見学ツアーではバス車内ガイド等を担当。

井上よしひさ著『ダムマンガ』第2巻(少年画報社)取材協力、萩原雅紀作『ダムかるた』(スモール出版) 協力、ダムカレー作り体験会や「うおぬまダムスタンプラリー」事業などにも携わっている。

<主な著書・執筆等>
・『信濃川ブラ探検』(ニューズ・ライン)コラム執筆
・ダム便覧「このごろ」執筆など

※ダムマイスターとは、広く一般の方々に、ダムの実態、役割魅力などについて知って頂くために、それを支援する役割を持つ人として、一般財団法人日本ダム協会が任命した者です。

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