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ダムの知識④

多目的ダムの建設はじまる!

日本では明治末期より水力発電を主体とし、昭和中期まで水力発電専用のダムが多く建設されてきました。電力供給の主体が火力や原子力へ移っていった後は、どんなダムが建設されたのでしょうか?

多目的ダムとは?

多目的ダムのダムカード

電力供給の主体が火力や原子力へ移っていくと、治水と利水を効率的に行うための多目的ダムが建設されるようになります。

多目的ダムとは、洪水時の水量調節や上水道用水、工業用水、かんがい用水の供給など目的を2つ以上兼ね備えたダムの事です。ダムカードを見てみると右上にアルファベットがあります。これはダムの目的を意味しており、2文字以上書かれていればそれは多目的ダムです。

ダムカードは全国各地のダムで配布されています。ダムカードの見方や魚沼市内での配布情報もこのWEBサイトにありますよ。皆さんも集めてみてはいかがでしょうか?ご希望であれば私もお供しますよ。

豪雨経験を教訓に破間川ダムを建設

破間川ダム

多目的ダムについて深く理解するため、水力発電以外のダムや堰堤も見ていきましょう。

昭和10年には、かんがい用水確保のためのアースフィルダムとして大芳賀ダムが建設されました。また、昭和前期には魚野川上流域での砂防事業も始まっており、鎌倉沢川砂防堰堤群(南魚沼市)や大源太川第1号砂防堰堤(湯沢町)は登録有形文化財に登録されています。

そして、昭和44年の集中豪雨をきっかけに、破間川ダムと三国川ダム(南魚沼市)が建設されています。破間川ダムは大雨の時などに洪水被害を防ぐことや、流水の正常な機能の維持、水力発電を目的として新潟県が建設し、昭和61年に完成しました。

破間川ダムは昭和44年の集中豪雨をきっかけに建設されました。洪水被害を防ぐ事などが目的です。このダムが下流の人々の生活を守ってくれています。感動するじゃありませんか…!

地域に開かれた三国川(さぐりがわ)ダム

三国川(さぐりがわ)ダム

三国川ダムは建設省(現在の国土交通省)が建設したロックフィルダムで、洪水調節、流水の正常な機能の維持、上水道用水の確保、水力発電を目的としています。

これまで紹介してきたダムはいずれもコンクリートダムですが、三国川ダムは土砂や岩石を積み上げて造るロックフィルダムという型式です。魚沼地域では、湯沢町の二居ダムなどもロックフィルダムです。

三国川ダムは国土交通省の「地域に開かれたダム」に指定されており、ダム周辺には彫刻作品があり、野外ステージやオートキャンプ場、多目的運動公園などが整備されています。監査廊見学も行っている点は珍しく、非常に見学しやすいダムです。

ここ三国川ダムは過去にない新しいタイプのダムです。周辺に彫刻作品や野外ステージ、オートキャンプ場など整備されています。ダムを見ながらキャンプ…そしてアート…なんて贅沢な時間なんでしょう。

建設中、中越地震発生!乗り越えた広神ダム

広神ダム

平成23年に完成した広神ダムは、新潟県内では最も新しいダムです(平成30年4月現在)。広神ダムも洪水調整や流水の正常な機能の維持、水力発電などを目的として新潟県が建設したダムで、建設中には新潟県中越地震が発生しましたが、ダム建設には大きな被害はなかったそうです。

このように、発電の主体が水力から火力などへ移っていくと、治水などを目的に含めたダムが建設されるようになっていきます。見学に配慮したダムもあり、ダムをめぐる社会状況の変化も考えられます。

電力供給の主体が火力などに移っていくと、この地域では治水なども目的とした多目的ダムが建設されています。自然災害が毎年のように起こっている現代でも、ダムは人々の暮らしに必要不可欠な存在であるといえますね。

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