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マンガで楽しむ奥只見ダムや三国川ダム

2020年6月6日

筆者の目

こんにちは。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

緊急事態宣言は解除されたとはいえ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出を控え家で過ごしている方も多いと思います。

そこで、今回は奥只見ダムや三国川ダムが登場するマンガ作品を紹介したいと思います。

 

真保裕一原作・飛永宏之作画『ホワイトアウト』全3巻(講談社)

織田裕二さんや松嶋菜々子さんが出演した映画が大ヒットした『ホワイトアウト』。映画は富山県の黒部ダムが主な撮影地となっていますが、原作の小説は奥只見ダムをモデルとしており、マンガ版も奥只見ダムをモデルに描かれています。

奥只見は雪の深い時期はシルバーラインが通行止めになるため、一般の人は行くことができません。ストーリーの面白さもさることながら、このマンガの中では積雪時の奥只見ダム(作中では奥遠和ダム)が迫力あるタッチで描かれており、マンガの中で豪雪に埋もれる奥只見ダムを楽しむことができます。

また、奥只見ダムの下流にあり一般の人は行くことはできない大鳥ダム(をモデルにしたダム)も出てきますし、作中で事件を管轄する警察署の建物は小出警察署をモデルに描かれています。モデルになった場所を探してみるのも面白いかもしれません。

 

井上よしひさ『ダムマンガ』全4巻(少年画報社)

井上よしひささんの『ダムマンガ』は、ダムが好きな女子高生たちが各地のダムをめぐり、ダムの見どころや楽しさを紹介する作品です。

全4巻のうち第2巻では、魚沼地域のダムとして三国川ダム(南魚沼市)と奥只見ダム(魚沼市)が登場しています。作者の井上よしひささんはマンガを描くにあたり南魚沼市と魚沼市を訪れ、実際に現地を取材しています。マンガの中ではダムの内部や発電所見学の様子、しゃくなげ観光センター、シルバーライン、奥只見湖遊覧船などのほか、栃尾又温泉の様子も現地に忠実に描かれています。

奥只見ダム取材時の様子

上で紹介した『ホワイトアウト』には冬の奥只見ダムが描かれていますが、『ダムマンガ』には夏の奥只見ダムが描かれているので、描かれ方を比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

 

単行本第2巻の刊行後に、井上よしひささんが改めて三国川ダム等を訪れたことがあります。その際の様子が「南魚沼市女子力観光プロモーションチームブログ」にありますのでご覧になってみてください。

南魚沼市女子力観光プロモーションチームブログ

「ダムマンガ」http://joshi-ryoku.jp/blog/?p=30368

南魚沼市の井口一郎市長(当時)へもサイン色紙を贈呈しました。

 

また、三国川ダム管理所一階にある三国川ダム情報館や、奥只見ダムを見下ろす場所にある奥只見電力館には、井上よしひささんによるサイン色紙も飾られています。

三国川ダム

三国川ダム情報館のサイン色紙

 

奥只見電力館のサイン色紙

 

外出を控える時期でもマンガに描かれたダムを楽しむことはできます。

アニメやマンガ、ドラマなどの舞台となった場所を訪ねる、いわゆる「聖地巡礼」が話題になることがありますが、奥只見ダムや三国川ダムを実際に訪れてみて、マンガを片手にモデルとなった場所をめぐってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたのは...

ダムの知識ガイド:目黒公司
一般財団法人日本ダム協会が任命するダムマイスター(一般)。
これまでダムについての講演などを開催。新潟県魚沼地域振興局の『うおぬまダム周遊MAP』制作監修。過去に開催されたダムの見学ツアーではバス車内ガイド等を担当。

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