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ダムマニア展in阿賀町の記録② 阿賀町ダムシンポジウムⅡ

2021年2月13日

ダム

前回紹介した「ダムマニア展in阿賀町」に合わせ、「阿賀町ダムシンポジウムⅡ」を2019年8月17日、18日に実施しました。

阿賀町ダムシンポジウムⅡのチラシ

阿賀町では地域資源としてのダムを見直すため、前年の2018年9月に「阿賀町ダムシンポジウム」を開催しました。(第1回目のシンポジウムについては「阿賀町ダムシンポジウム」を実施しました(http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/Konogoro.cgi?id=752)をご参照ください。)。

「阿賀町ダムシンポジウムⅡ」は前年のシンポジウムに続くものです。

 

「阿賀町ダムシンポジウムⅡ」について

第1回目のシンポジウムでは、国交省、住民ボランティア団体、ダム管理者、地元役場の方にご登壇いただき、ダムの活用の取組や問題点について検討をしました。

第1回目の場合はどちらかというとダムを活用したい側の立場の方に来ていただきましたので、第2回目ではご自分の楽しみとしてダムめぐりをされている方々に登壇を依頼し、一般の方々がダムめぐりやダムカード集めをどのように楽しんでいるのか、ダムめぐりの面白さはどのような点なのかを主眼に置くこととしました。

「阿賀町ダムシンポジウムⅡ」の様子(写真提供・(一社)阿賀町観光協会)

シンポジウムの第一部では「ダムから見た阿賀町」、「新潟県の産業観光の可能性」と題した講演会を行いました。

「ダムから見た阿賀町」では、阿賀町にある小荒ダム、鹿瀬ダム、豊実ダム、揚川ダムと、計画中止となった常浪川ダムのそれぞれについて、建設に至る経過、地域に与えた影響、阿賀町にとっての位置づけなどを述べ、ダムからは阿賀町の地域の特徴である「川を通じた新潟・会津とのつながり」が考えられるとしました。

「新潟県の産業観光の可能性」は、西田信之氏(NPO法人J-heritage顧問・産業遺産愛好家)からは、産業観光の定義や新潟県内の産業観光の状況、他県の事例などを紹介していただきました。

西田信之氏による講演(写真提供・(一社)阿賀町観光協会)

第二部はトークショー&座談会「ダムを訪ねて三千里!」として、自分の楽しみとしてダムをめぐっている4人の方に出席をしていただきました。

「カブで行く!ダムめぐり」では、カブでのツーリングとダムめぐり、秘境のダムとして知られる大津岐ダムや黒谷ラバーダムなどの訪問をお話ししていただきました。

「主婦目線でのダムの楽しみ方!」では、水辺全般が好きで、水がある場所としてダムにも行くようになったことや、子どもの時にダム湖の遊覧船に乗ったことから、「子どもの頃の思い出は大人になってから思い出すこともある。」などとしました。

「ロックフィルダムに行こう!」では、各地のロックフィルダムの紹介や、最近はダムのイベントなどでロックフィルダムを登る体験が増えていることなどを紹介していただきました。

「オリエンテーリング的ダムカードの集め方」では、自分でオリエンテーリングのようにしてダムカードを集める方法を考案し、それに沿ってダムめぐりを楽しんでいることをお話ししてくださいました。

4人のパネリストによるトークショー&座談会の様子(写真提供・(一社)阿賀町観光協会)

コーディネーターからは適宜、「もっとも遠方のダムはどこまで行きましたか?」「配偶者の理解って得られてますか?」「気に入っているダムカレーはありますか?」などの質問も出され、第二部の後半では新潟県を代表するダムはどこかというテーマで話し合い、会場の人からも手を挙げてもらい、満場一致で鹿瀬ダムが選ばれました。

 

交流会

シンポジウムの後には参加者交流会が行われました。交流会では阿賀町の特産品を使った美味しい料理や地酒がふんだんに提供され、食事をしながら参加者同士の親睦を深めました。

阿賀町は「狐の嫁入り行列」が有名ですので、交流会の際には希望者にはキツネメイクをしてもらい、ダムかるた大会も行いました。ダムかるた大会の後は温泉で疲れをいやし、夜まで交流会が続きました。

 

阿賀町ならではの狐の嫁入りメイクで交流会(写真提供・(一社)阿賀町観光協会)

ダムかるた大会の様子(写真提供・(一社)阿賀町観光協会)

 

豊実ダム・発電所の見学会

翌8月18日は、豊実ダムと発電所の見学会です。豊実ダムへ行く前に、まずは阿賀野川が大きくカーブする箇所と鹿瀬ダムを見下ろすことができる展望台「天女の花筏」に行き、山の上から鹿瀬ダムを俯瞰しました。

展望台から鹿瀬ダムを俯瞰(写真提供・(一社)阿賀町観光協会)

豊実ダムと発電所の見学会は東北電力株式会社のご協力により実施できたもので、豊実ダム、豊実発電所、第二豊実発電所をそれぞれ見学させていただきました。

阿賀野川をせき止める大規模な豊実ダムは、ダムの周辺は一般の人は立ち入り禁止ですので通常は国道沿いからしか見られません。国道沿いからだとダム全体を見ることは難しですが、この見学会ではダムの上を通り二つある発電所の中を見学させていただきました。

豊実ダムと発電所を見学(写真提供・(一社)阿賀町観光協会)

鹿瀬ダムを下流側から見学(写真提供・(一社)阿賀町観光協会)

 

第2回シンポジウムについて

前年に続き、阿賀町では2回目となるダムのシンポジウムでしたが、第1回目ではダムの管理者や活用について取り組んでいる団体から報告をしていただきました。第2回目では一般の方々から自分自身の楽しみ方を語っていただきました。トークショー&座談会ではそれぞれの方の個人的な体験や感想を語っていただきましたが、いずれの方も自分なりにダムを楽しんでいることを強調されました。よく、「ダムの何が面白いの?」と聞かれることはありますが、楽しみ方や興味を持つポイントは人それぞれであることを改めて認識しました。

この記事を書いたのは...

ダムの知識ガイド:目黒公司
一般財団法人日本ダム協会が任命するダムマイスター(一般)。
これまでダムについての講演などを開催。新潟県魚沼地域振興局の『うおぬまダム周遊MAP』制作監修。過去に開催されたダムの見学ツアーではバス車内ガイド等を担当。

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